当塾は、昨今教育界で問題になっている偏差値教育や、本人の適性や希望を無視した進路指導に対し、これを少しでも市井の立場から改善しようとして開講するものです。
学習とは、本来個人の問題であって、独学独歩をもってその本筋とし、そこから生ずる疑問を先達に尋ねつつ伸びてゆくことです。ところが近年では、こういった勉学の在り方では「時代に取り残される」とか「志望校に入れない」という盲信から、生徒の理解力を吟味しない、進度の速い難問教育に変わってしまいました。その結果、生徒たちの学習意欲は低下してしまい、簡単な問題さえ解けなくなってしまった、というのが現状です。
大手予備校の存在価値は確かに多くあり、なかでも大人数を対象とした模擬試験のデータには無視できないものがあります。しかしその反面、各個人の性格や将来の希望職種にまでおよぶ進路指導がなされにくいのも事実です。模擬テストも、上位数パーセントの生徒たちのための高度なレベルで出題されるため、そこから出てくるデータは、大半の中程度の受験生にとっては無意味なものになっています。簡単な問題を、余裕をもって楽しく解くことが大切なのであって、難問などは自分の意欲を充実させてからでなければ、無益なものなのです。そして、簡単な良問を確実に解けるようになれば、学習意欲がわいてきて、志望校には合格できるものです。
当塾では、このような現状の下、京都に埋もれる質ある生徒を募り、少人数制(最大5人)によってのみ可能な、個別問答方式による適切な学習指導・進路指導を行います。特に受験生には、長年にわたって育んできた個別指導の経験と客観的なデータをもとに、進路別問題を組み合わせ、志望校合格までの各ステップに必要かつ十分なアドバイスをおこない、また、高1・2年生には、数学と解く楽しみや英語を操れる喜びを与えることで、余裕をもって受験勉強に取り組めるだけの能力の基礎作りを行います。